クルマの購入を通して信頼性について考えた

テックポエム

先日、クルマを購入しました。国産のミニバンです。

これまではSUVに乗っており特に不便を感じることもなかったのですが、義兄のミニバンに乗ったワイフがその広さと利便性に感動し、ミニバン買おうぜという意思決定からディーラー周りをして契約書にハンコ押すまで1週間という短期決戦でした。

二人目の子どもが産まれるということと、ペーパードライバーであるワイフもこれから運転する機会が増えるため、安全性と後席の快適性を重視して検討をはじめました。

後席の快適性については、チャイルドシートを2台マウントしても余裕のあるスペース・独立型エアコン・エアバッグ装備、ぐらいしか選択肢の中に上がらなかったのですが、安全性については結果としてなんだかすごい装備になりました。
カタログから引用すると、衝突軽減ブレーキ・誤発進抑制機能・歩行者事故軽減ステアリング・路外逸脱抑制機能・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール・車線維持支援システム・先行車発信お知らせ機能・標識認識機能・近接センサー・駐車アシスト機能と、聞いただけではどういう機能なのかもピンときませんし、ひと昔前の自動車と比べるととんでもない装備です。
おまけ的な機能として、ナビゲーションシステムにSIMが付いておりGPS情報や燃料消費量などをもとに燃費情報やドライブ情報などをスマホアプリで見れたりという個人情報の集大成のような機能も搭載しています。

前車との車間距離をレーダー測定し速度を自動調整してくれるクルコンが優秀で、長距離運転時のアクセル・ブレーキ制御からは解放されました。また、カメラで車道の白線を認識しステアリング操作をサポートしてくれる車線維持支援システムもたいへん優秀です。結果、高速道路では運転がほとんどクルマ任せになってしまっています。

このような、センサーと制御プログラムのカタマリのようなクルマに乗ってみてソフトウェア技術者として感じたことが2つあります。

まずは、自動車メーカーやクルマを構成するパーツの提供元メーカーのエンジニアに対する敬意です。
自動車電子制御については全くの門外漢のため想像で語りますが(ポエムですし)、電子制御が全く無い機械式の自動車の時代から、パワートレイン制御・エアコン制御・ハイブリッドや充電制御・安全運転支援技術制御と、クルマはコンピュータ制御なしでは体をなさない時代となっています。
他の分野のものづくりに関しても同様なのですが、クルマの制御に関してはミスが人命に直結する可能性が特に大きく、信頼性が最重要課題として設計されているものと思います。その信頼性をクリアしつつエンドユーザの利便性や快適性に大きく寄与するプロダクトを作り上げるエンジニアの方々は本当に尊敬します。まさにホールプロダクトです。

次に、ソフトウェア技術者として信頼性に対しもっと研鑽しなければという危機感です。
当社が提供している製品は、お客様に対して開発環境とランタイムを提供するものです。信頼性の観点で換言すると、お客様のご利用用途次第では人命に直結するような業務に対して導入される可能性も大いに有り得るということです。
プラットフォーマーとしては更に信頼性を向上しお客様に安心して製品をご利用いただけるよう最大限の努力をしなければならないという思いを強く再認識しました。

個人的には当社のプラットフォームを組込系にも展開したいという野望を持っています。
当社のプラットフォームの基本となるエンジンコンポーネントはC/C++で実装されているため汎用OS系とその派生OSに対する展開にあたっての技術的なハードルはさほど高くないのですが、組込系での利用に足る信頼性の確保が何より優先されますし、野望達成の高い高い障壁です。
品質に関しては当社内でもアグレッシブに取り組んでおり、直近では静的解析ツールの導入・試験観点マトリクスのリファクタリング・バグ傾向分析・テスト自動化・品質定量指標値策定などを実施しています。
これらの取組みは実施後直ぐに効果が得られるわけではなく、時間をかけてじわりと効いてくる類の施策ですので、継続して取組みつつ更なる改善を図っていきたいと考えています。

当社ではこのような屋台骨を支えるカイゼンを進めていくことが好きな人材を募集しています。ぜひこちらからエントリーしてください。