ノーコードツールでアプリを内製。
現場も納得のアプリで業務を効率化

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JR西日本 金沢支社 白山総合車両所

  • ユーザー事例
業界:
運輸業
利用規模:
  • 内製
  • 業務効率化
  • 点検業務
  • 現場業務

JR西日本 金沢支社 白山総合車両所様は、車両の留置施設と定期的な検査・修繕を行う施設を備えており、日本で4つ目の新幹線総合車両基地です。

車両や設備の点検をはじめとする、様々な現場業務に対応するアプリを内製することで、業務効率化を推進していただいております。

今回は、実際にUnifinityアプリ開発に携わっている安藝恵介様、河野尚吾様、柴田俊輝様、髙塚誠司様、平木翔太様、妙願雅俊様にお話をお伺いしました。

Unifinityの検討をはじめたことで現場改善のアイデアが実現し易くなった

どういった課題を認識していましたか?

――白山総合車両所では、現在Unifinityで作成した5つのアプリを運用しています。それぞれのアプリが解決している課題は異なりますが、多くは紙や口頭など、現場でアナログに行われていた業務をデジタル化する用途になっています。例えば、線路でのポイント清掃作業時に作業場所等の確認のやり取りを必ず行い、確認の記録を帳票に記録するという業務があります。従来は現場と信号扱い所との間で電話にて連絡することとなってました。今回Unifinityというツールを知ったことでこうした業務をシステムによるミスの防止や効率化できるのではないかと考えました。

Unifinityを知るまでは具体的にお考えではなかったのでしょうか?

――そうですね。理由としては、なかなか個別の業務課題の解決のために予算を取っていくということは難しいという事情はあると思います。例えば、電子帳票アプリのようなものも以前に検討したことはありますが、帳票の電子化こそ簡単にできるものの、例えば地図やGPSを活用した作業者の現在地の連絡といったいわゆる帳票形式ではないものは表現できません。このような事情から、帳票の電子化のみのアイデアでは実現化が難しいという事情がありました。このような事情から、Unifinityのような細かな課題でも汎用的に解決できる可能性があるツールは貴重だと思います。実際、Unifinityというツールがあるのであればこういう課題も解決できるのではないかというかたちで現場から新しく生まれたアイデアがいくつもあります。

どのようなアイデアでしょうか?

――車両の不具合にかかわる報告書を作成するアプリや、車両機器の修繕一覧表を作成するアプリがそれにあたります。不具合報告のアプリはPCがない現場でも簡単に報告書を作成できるというもので、修繕一覧アプリはもともと電子化されていた車両修繕の一覧や修理部品の在庫状況に、現場からアクセスできるようにするものです。どちらも不便ではあるものの見過ごされていた課題ですが、今回Unifinityの導入を機に解決しようという話になりました。他にも、過去にエクセルのマクロを活用して運用中のシステムがありましたが、なかなかメンテナンスを続けていくことが難しいという課題がありました。今回Unifinityで作成したシステムに移行させることで、誰でもメンテナンスが可能なシステムにすることができました。Unifinityの導入をきっかけにして、所内の各現場で使用しているシステムの集約をはかっています。」

 

自分たちが工夫すればいいものができるというわかりやすさ

Unifinityを選定していただいた経緯を教えてください

――グループ会社からの紹介で株式会社ユニフィニティーの方から説明を聞いたのがスタートでした。説明を聞いている早い段階から、『これはうまく使えそうだ』という感覚があったことを憶えています。もともと現場には帳票を利用する業務がかなり多いため、それらをモバイルアプリに移行すれば効率は必ずよくなるし、Unifinity自体がかなり汎用的なツールでありましたため、適用できる領域や業務もひとつやふたつではなくかなり広そうだと感じたためです。ノーコードとはいえ、こちらにプログラミングの知識や開発経験が一切なかった点は不安でしたが、しっかりしたメーカーサポートを受けられるということでしたし、なにより自分たち工夫していけばいいものができるというのがわかりやすく感じ、導入を進めることにしました。

アプリを使った現場からいい反応があったときは正直ほっとした

実際の導入プロセスは順調でしたでしょうか?

――実際にアプリを開発したメンバーの大半はプログラミング言語を扱った経験のない素人でしたのでやはり不安はありました。また、実際にスタートしてみてもなかなか操作に慣れないなどの問題はありました。ただ、Unifinityのカスタマーサクセス担当の方にしっかりサポートしてもらえたので行き詰るようなことはなかったですし、慣れてきてある程度コツのようなものがつかめてくると、逆にやりやすさを感じるようになりました。

特に苦労した点はどのような点ですか?

――いわゆる技術的な難易度としては通信処理などが結構難しいと感じましたが、振り返ってみて一番苦労したのは結局画面の構成だと思います。アプリのアイデアと製作は特定のメンバーにて実施しましたが、完成したアプリは製作したメンバー以外の現場の方々も幅広く使うことになります。結局、そうした方々にとって使いやすいものでないと使ってもらえないだろうと思いましたし、使ってもらえなければ何の意味もないので、製作メンバーが完成させたアプリはつかいやすいのだろうかという不安は常にありました。使いやすい見た目や操作感がどのようなものなのかというところに一番頭を使ったと思います。

そうした不安が払しょくされたのはどういったタイミングでしょうか?

――やはり実際に現場でつかってもらって、反応をもらえたタイミングです。取り組みを開始してから半年ほどして、実際に現場で試してもらう機会があったのですが、そこで思ったよりもよい反応が得られました。それまでの半年間は、実はかなり半信半疑で作業を進めていたので、いい反応があったときは心底ほっとしました(笑)。次回以降は、現場で試してもらうタイミングをもう少し早めに持ってくると良さそうだと思っています。

1人あたり1日に最大2時間程度の作業時間削減効果

実際にアプリを運用してみて効果はいかがですか?

――ポイント清掃作業確認アプリについて言えば、もともと時刻や場所、作業者など、いちいち紙に手書きしていたものがアプリでボタンを押すだけになりましたので、大変便利になったという反響が現場からあります。また、悪天候の際も、タブレットは紙よりも湿気に強くストレスが減ったという感想もありました。

具体的な効果測定などはしていらっしゃるのでしょうか?

――使う頻度にもよりますが、よく使うアプリに関して言えば、1人あたり1日に1時間から2時間程度の作業時間削減になっています。同様の数字をアプリの量産によってさらに積み上げていくことができれば、非常に大きな成果が出せると考えています。また、将来的にはアプリから収集したデータの活用なども視野に入れていきたいです。

 

今後の展望について教えてください

――やはり使い勝手はUnifinityを導入するにあたっての重要な点となりますので、既存のアプリに対しては市販のツールなども参考により使いやすくしていきたいと思っています。新たにアプリ製作を推進するためには、もう少し作成者だけでなく管理者も巻き込む取り組みが必要と感じています。そうすることで、アプリをつくる担当の人はアプリ作成のための時間を確保しやすくなりますし、会社全体を巻き込むこともできると思います。また、プロトタイプをすぐに現場に展開し、フィードバックを受けられるようにすることで、より使いやすいよいアプリがより短い期間でできるようになると思います。

また、全社的な業務研究会などを通じ全社的な取り組みにしていくことができれば、ノウハウやアプリの共有などによる相乗効果が期待できると感じており、それも楽しみです。

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